京都スイーツを食べる

京都のお菓子といえば、お土産物として親しまれ、今や様々な種類がある八橋や、老舗のお饅頭がやはり有名です。しかし、京都の喫茶店へ行ったら是非一度は食べたいのが、「葛きり」でしょう。これは京都で主に夏場に食べられる、葛粉で作られたトコロテンのようなものに黒蜜をかけた冷たいデザートです。近年では全国各地で食べられるようになりましたが、やはり発祥の地の、葛粉100%でつくられた葛きりは一味違うようです。


もともと葛きりというものは、葛粉を水に溶かして加熱、冷やして板状に固めたものを、うどんのように細長く切った麺状の食べ物のことを指します。この葛きりはデザートとしてだけでなく、鍋の具材としてもつかわれるようです。が、しかし近年全国に出回る葛きりはその多くが原料に葛粉ではなくジャガイモ澱粉を使用したものとなっています。なんでなら本来の葛粉100%の葛きりは湯がきあげの見極めが難しく、煮崩れしやすいため。さらに原料の葛粉自体が非常に高価なため、加工して売るとその加工品までが高価格になってしまうためです。やはり、本来の葛きりを食べたいなら、夏場に京都の老舗へ足を運び、冷たい葛きりを漆器でいただくのが一番です。


近年、京都へ行ったらおやつは抹茶味にあんこ、後は白玉というイメージが先行するようですが、京都の昔ながらのお菓子は、元来もっと繊細なものが多いです。抹茶パフェや参道のみたらしもいいですが、たまには京都の特に歴史ある喫茶店で、昔ながらのお座敷で、坪庭を眺めながら葛きりの繊細な味と、お店の穏やかな雰囲気を味わうのも良いのではないでしょうか。

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